数学講師のつぶやき

新年度!ゆっくりと成長していきましょう!


 今年は桜の開花も早く、どこか世の中が明るくなっているように感じます。新型コロナの感染症には十分気を付ける必要はもちろんありますが、5類への引き下げで、活動の自粛が緩和されること、貴重な青春時代を過ごす子どもたちにとって良かったなぁと思います。

 この3年間いろいろな面で十分に力を発揮できなかった子供たちが春の息吹に合わせてぐんぐんと成長していく・・・そんな予感がしています。

 

 先日も「先生、僕はわかりたいから補習してください!」そんな声が聞かれ心の成長に立ち会えたことをうれしく思いました。

 

 自らがわかりたい!自らが成長したい!と思った時のスピードは早く、今まではなんだったんだ!というほどに脳は急激な変化をしていきます。本人もあ、わかると驚いているんではないかと思います^^ 

 春の一つ一つの草花の芽吹きタイミングが異なるように、ひとりひとりの伸びるタイミングは画一ではありません。

 公教育では一定のカリキュラムにしたがって進めます。ですから、どうしてもそのカリキュラムのタイミングと本人の能力がバシッと合わないことがあるのです。「割合」の問題がどうしても中1のときにはわからなかったけど、中2になって復習したら簡単にわかった!なんてことがよくあります。

 

 「うちの子はどうしてできないんだろう」不安に覚える保護者の方もいらっしゃるかもしれません。学校の授業に追いつけない、単元の理解が追い付かない!そんなことがあるかもしれませんがそれは本人の成長とずれているだけかもしれませんよね。「今の頑張りがいつか結果になるから大丈夫だよ。今わからなくてもわかる時が来るからね」そんな言葉かけと心構えが必要だと思います。

 

 本人がやる気になるとき、それは本人自身が芽吹くときがきたと感じているときなのでしょう。花草が春を迎えると、いずれ芽吹き花咲くようにどんな子でも花を咲かせることができます。そのタイミングに立ち会える喜びを感じながら、これからも成長に寄り添っていけたらと思います。

コロナでも明るい未来を!


 昨年の終わりから庄原地域でも新型コロナウィルス感染症が拡大しており、生徒も濃厚接触者となったりでお休みをする生徒が増えています。

シグマ塾ではコロナの感染により1週間以上休まれた生徒に対して補習を行っています。

学習に大事でない季節などありませんし、連続して2回3回と休みとかなり遅れてしまうため、できる限り補習を行いフォローを行っています。

 

その中でなかなか勉強に対しての意識が低下しているのも如実に感じます。これは生徒一人一人ではなく学校を含めた全体のなかでにの話です。

 

コロナは私たちに「あきらめること」を強く心に植え付けてしまったように感じています。

●学校に行きたくてもコロナだから仕方ない

●イベントが中止になってもコロナだから仕方ない

●クラブができなくても仕方ない

●リモートでは十分勉強できないのは仕方ない

 

それが次第に

●コロナの中で学力が伸びないのは仕方ない。

●コロナだから、みんな楽しくないのは仕方ない

●コロナの時期に学生だったから社会人になってもやる気がでないのは仕方ない・・・・

 

 

こんな風に子供たちが思ってしまってはいけない!と強く思います。

子どもたちが笑顔で楽しい気持ちでいるためには、周りの大人たちが環境を守ってやらないといけないときと思います・

 

未来に対して夢を持つことすら難しくなっているのか

将来の不安を話す生徒も多くなっています。

大人たちが責任をもって良い背中・希望溢れる未来をみせることで

生徒一人一人が大人になることを楽しめる世相をつくっていきましょう!

 

 

君ならできるよ!

頑張ったことが結果になったね!

コロナ禍でも、できることいっぱいあるよ!未来は明るいよ!

そういつも声掛けをさせていただいています

モチベーションの研究より


 科学雑誌ニュートン2022年4月号に「やる気の心理学」と題した記事が掲載されていました。

 内容をかいつまんで紹介すると、動機付けには内発的動機づけと外発的動機づけがある。内発的動機づけはある行動が楽しい、面白いといった理由で自発的に取り組むことで、行動そのものが動機づけとなる。外発的動機づけとはいわゆるアメ(ほめること・報酬)とムチ(叱ること・罰)による外部からの動機づけである。

 ムチでは、「よくない行動はへるが、良い行動が増えるわけではない」そして「慣れてしまうと一時的な効果しかなく意味がなくなる」

 アメでは、「ほめるべきことがモチベーションを高めるが、ほめる言葉自体が目的となったり、簡単にほめられることがかえって馬鹿にされているように感じる。ただやみくもにほめるのではなく上手なほめ方が大切である」

 また、「報酬」を与えることで、一時的にモチベーションが高まることがあるが、その「報酬」がなくなったときに当初よりモチベーションが下がる現象がある。

 いずれにせよ、外発的動機づけは多かれ少なかれ「コントロールされているという不快感を伴うものであり、」「課題となる行動そのものに喜びを感じさせれる効果はないと考えれている」と結論づけられています。

 

どうしても勉強しない子がいます。どうにか勉強させたい。かといって叱るのはよくない。

しかしそこで「今度のテストで平均90点以上取ったらスマホを買ってあげるよ」「95点以上とったら1000円あげるよ」といってしまうのはやはりよい方法ではないということです。一時的に頑張るかもしれませんが、報酬をもらうことが目的となるからです。その目的のために不正をしたりカンニングしたりといった方向へ引っ張られてしまっては意味がないのです。

 

では、内発的動機づけによりモチベーションを維持するために必要不可欠な要素として以下が紹介されていました

①達成体験・・・自らの成功体験 

②代理体験・・・他者の成功体験

③言語的説得・・・他者からの励まし(自己暗示も含む)

 

学習に置き換えれば

①40点しか取れなかったけど80点を達成した!

②〇〇君がいい点数を取った。すごく褒められていた!

③「今回点数が伸びなかったけれど、〇〇の分野はよくできてたよね!勉強のやり方や努力はあってたんだよ!次は頑張ろう!」

といったところでしょうか。

特に②代理体験はシグマ塾で行っているみんなが一体となるグループ学習で大きな成果を上げているのではと思います。

 

 一人ひとりが自分自身をほめれるような目標を達成するサポートをし、集団として成功体験を積み、一人ひとりのその努力をしっかりと見極め、アドバイスすること、上手にほめること。

 当たり前なことですがしっかりと寄り添いながら、「いつか夢を成し遂げたい」というその想いが目的となる内発的動機づけが子どもの心で大きくなるお手伝いをしたいなと思います。 


数学の楽しさ

 職業柄、勉強の話をいろいろな方とすることがあります。

「数学苦手だったんよ~。方程式とかサイン(sin)とかいまだに何に使うかわかってないもんねぇ。数学なんて普段使わないしね」そんな話をよく聞きます。

 「なんで数学をしなきゃいけんのかわからないまま机に座って勉強せえといわれてもしたくないよね。」なんて話も聞きます。

 

 数学は使いようによっては身近なところでも意外と役に立ちます。例えば高校1年で習う三角比(sin cos tan)もそうです。5mの木材を片方を地面につけて角度20で傾けたとき、一方の先の地面からの高さを求めたいとします。この時5m×sin20° をすればよいと分かっていれば簡単です。つまり三角比の表(リンク先参照)を見ながら、5m×0.342=1.71m とすればいい。直に図らなくても5mと20°といった情報だけで、地面からの高さが1.71mになることがわかるわけです。これって、日曜大工するときなどいろんな面でめっちゃ便利だと思うわけです。

 ほかにも東日本大震災で被害を受けた家屋の全損判定のためにタンジェントを使って保険会社と交渉した、といった話もあります。

  そして最近の高校入試では日常に隠れる数学を使った問題解決がよく出題されます。会議室から幅50㎝、長さ2メートルの机を廊下に出すことはできるかなどといった考察があるのです。

 

 そして、そうした知識やアイデアをもちろん生徒にも伝えたり教えたりするのですが、じゃあ「数学は有用だから勉強しよう!」とはなかなかならないのが現状です。勉強しなくちゃいけない理由を「役に立つから」「受験で使うから」「論理的思考が身につくから」なんて100個あげたとして子供がやる気になるか・・・というと残念ながらそんな簡単な話ではないのです。

 

 ではどうすればいいのかというと、最後に行き着くのは数学自体の面白さに気づいてもらうしかありません。有用だから勉強するのではなく、楽しいから勉強する。それしかないのです。「わからないことがわかるようになる!」これ以上のモチベーションはないのです。

 

 一つ一つの単元を丁寧に、そして前の学習の繋がりを大切にしながら「わかった!」の感動を感じてもらうことが大切だと日々痛感しています。

  テストがあるから急いで単元を終えないと…と焦るよりか、数学の面白さを塾で感じてもらい学校の授業も楽しんで考えれるようになってもらいたいなと思っています。

 前のブログにも書きましたが、「知りたいという欲求:知識欲」は誰にもあるものと信じ、楽しさを感じてもらえる授業をしたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。


選択するということ!選択できるということ!(数学講師のつぶやき)

 先日生徒の一人がうつらうつらとしていました。注意はするのですが、なかなか治りません。

 時間を止めてこんな話をしました

 「いいかい。確かに眠いのはわかるし、体育祭の後ということで眠くなるのは仕方ない。でもね、どんなにしんどかったとしても、それは自分が【選択した】んだと思わないといけないよ。寝た結果、分からなくなった・できなくなったとしてもそれは自分で選んだ結果なんだ。

 しんどいことがある、辛いことがある、面白くないこともある、気分が乗らないことがある・もちろん調子が乗らないことだってあるだろう。でも【そんな気分になること】と、【どんな行動を選ぶの】ということを分けて考えなさい。その結果は親でも友達でもなく、すべては自分に返ってくるんだからね」と。

 

 僕も含めて人は自分に甘く弱いものです。しかし、だからといってその弱さを誰かのせいにしたり、自分以外の人のせいにしてほしくない。そんな人になってはいけないと思うのです。

 自分で自分の人生を作っていってほしい。そのためには今どんな選択をすべきなのかを真剣に考えてほしいと真に願います。

 

 塾にきて勉強してもいいという与えられた選択肢があること自体がありがたい話です。

 だからこそ、「自分で勉強するんだ!」としっかり選択して勉学を身につけてほしいと思っています。

 

なぜ勉強するのか?(数学講師のつぶやき1)

数学の講師をしているとよく耳にする言葉は「数学って実生活でつかわないよね」という言葉。中には小数の計算なんて使わない!と言い切る人もいます。その言葉の裏には「なぜ数学を学ばないといけないの」という批判めいた思いがあることが多いようです。
 確かに、実生活でつかう数字といえば四則演算くらいなもので、sin cos log なんてものはほとんど使いませんし、それを仕事している人はほんの一握りなものです。ある意味その通りと思います。

 ですが、そんなこと言いだしたら、古文も物理も使いませんし、英語も人によっては使わない人もいます。もっと言えば、クラブの野球だってバスケットだって社会にでてから使うことはないのです。

 

じゃあ、なんでスポーツをするのか?ときけば体を鍛えるため、精神力を養うためとおっしゃる方はたくさんいます。

 

それは、勉強も同じだとおもうのです。

 

頭を鍛えるため、問題解決能力を鍛えるためです。数学で言えば論理力を鍛えるためです。決して受験勉強のためだけではないと私は感じています。

 

受験はスポーツでいうところの大会みたいなものです。目標があるからがんばれる。それでいいのではないでしょうか?

合格する(合格させる)ことは当然わたしたちの仕事の使命ではありますが、生徒一人一人にとって大事なことは、その過程(プロセス)の中で人間として大きく成長することです。

 

ただ問題を解くテクニック、点数をとるための授業ではなく、ひとつづつ考える力がつくよう日々生徒と向き合っています。


共通テスト数IA雑感

新しくセンター試験から、共通テストへと変化を遂げた一斉テストがこの土日に行われました。知識やテクニックの詰込み型から、身近なことを題材に思考力や問題解決能力を重視する問題へ変化すると大きく変わるとのことでした。

 

さっそく数1Aの問題を解いてみました。全体的な雑感ですが、思ったほど会話文や日常的な現象から数学を読み解くという問題は少なく(第2問の[1]だけでした)、肩透かしな感じがありました。一方これまでの丁寧な問題と問題とのつながり(導入)が少なくなっており、気づくか気づかないか!?が大きな分かれ目になっている気がします。

[大問1]

[1]2次方程式の有理数解の条件を求める問題ですが、さほど難しくありませんでした。計算ミスをせずに進めれば確実に点数が取れたのではないかと思います。

[2]三角比と面積・外接円の半径の考察でした。sin(180-Θ)=SinΘを使う角度にいかに早く気づけたか!?が勝負のポイントでしょうか。ただし気づけなくとも、参考図から解ける問題もあったので部分点は取りやすかったと思います。近年のセンター試験過去問でも毎回出ていた公式です。公式と図を合わせて考えれるよう新2、3年生も訓練しておきましょう。

 

[大問2]

[1]陸上の選手の最適なピッチとストライドを図る問題です。単位の計算をうまくこなせれば初問は簡単に導けました。少し複雑な平方完成をしっかりとできれば以降の問題もさほど悩むところはなく、しっかりと問題文を数式化できたかがポイントでした。

単位計算はシグマでは中学校1年生から教え、化学の計算でも使うのでやり方を忘れた人はもう一度確認ですね!

 

[2]第1次産業~第3次産業の労働状況を表す各統計図から読み取る問題でした。しっかりと見れば見抜くのはそう難しくなかったはずです。しかし文章量があり、何を言っているのかがわからないと焦るかもしれません。特に大問1の三角関数で時間を使ってしまっていると、焦りに拍車がかかったかもしれません。

前の問題でいかに時間をかけたか、また解けない問題にさっさと見切りをつけたかどうかが勝負だったでしょう。

 

 

 

[大問3]

確率の問題は箱からくじを引くというよくある問題でした。条件付き確率がメインに出されているため、条件付き確率をしっかり練習していた生徒にとっては取り組みやすかったのではないでしょうか?

大問3~5の選択問題は取り組みやすい問題を見抜くことが必要です。そういった意味では今回の確率は、箱からくじ、条件付確率 というのが一見してわかるため、取捨選択の判断がしやすかったのではないでしょうか?

 

[大問4]不定方程式の問題でした。図形を絡ませてはありますが非常に素直なでした。右辺が1でない不定方程式は塾では何度もやっていますので、十分解けたのではないでしょうか?最後の問題は選択肢を見極めて必要なところだけ計算をすればよかったのですが、時間がないと焦ったかもしれません。思い切ってカンで答えても正答できそうな問題でした。

 

 

 

[大問5]図形問題です。

今回の図形問題は、導入があるものの解き方が複数あるため、うまく導入にのれなかったのではないでしょうか?

また、参考図がなく作図に苦労したのではないかと思います。今回の選択肢の中では難易度が高かったように思います。

今回大問5の参考図を作成しましたので、ここに示します。参考図を見ればわかると思いますが、rの大きさは、円Oの半径が円Pの直径となっていることがわかり、r=5/4が簡単にもとめれます。参考図を示さなかった理由がここにあるのかもしれません。

であるならば、ACに対して直線OFが直角であることに対しての誘導がもう少し欲しかったかなぁとおもうところです。また方べきの定理の逆から正誤を判断するのは難しかったのではないかと思います。

 

[まとめ]

 

今年度は初めての共通テストということもあり、だれもが固唾をのんで見守っていました。

 

結局、差が出るのは70分になり問題量が増えることに対する対策ができたかどうか?です。自分の目標点にたいして、見切りをつけるスピードも求められています。

来年度以降もこの傾向は続くと思います。新2、3年生はしっかりと対策をしていきましょう!

2021/1


印象的なあの先生の面影を思い出しながら・・・

2学期期末テストでは、中2の数学で99点の生徒が4名もいました。他の生徒たちも証明問題が多い中でしっかりと点数を伸ばしてくれました。最近数学では中学生はどの学年も90点近くの平均点をとることができています。

 

「当たり前にわかること」そして「聞く力」がそれぞれに伸びているのだと思います。お互いに教え合い切磋琢磨しあえる仲間がいることがとても良い作用をしています。

学校の内容だけでなく幅広い学びを提供できるようこれからも精進しますので引き続きよろしくお願いいたします。

 

 最近の授業で心がけていることは

【自分自身が楽しいと思いながら授業をすること!】です

 

 私が高校の時に出会った印象的な数学の先生がいます。授業の内容もいまだに覚えているほどです。

今振り返って何故そう印象に残ったのかを考えてみると、

教え方が素晴らしいとか、上手であるとかよりも

とにかく先生自分自身が心の底から「数学は面白いんだ!すごいだろ!楽しいだろびっくりだろ!」

という気概(気迫?)があったからなんだと思いました。

 

当時の自分にはその面白さが十分にわかってはいなかったのですが

数学の魅力をその先生から肌で感じ取らさせてもらい、何か楽しい気分で授業を受けていたことを覚えています。

 

「神は最初に整数を作った。その後のすべては人間が作った。」との最近であった言葉に強く感銘を受けました。

暦も時計も、モノの大きさの図り方も、角度もすべて数学から始まり、文字もパソコンもすべて数から発してできたものです。

そして、その普遍性(絶対に正しいと誰もが言える結論になること)だけで学問がなりたつのも数学の特徴ですよね。

 

ある意味で不思議な数の世界を教え、そしてその中で鍛えられる生徒の創造力を

魅力ある授業で大きくはぐくんでいきたいと思います。

 

本年もどうぞよろしくお願いします。

2021/1

最近の様子

だんだん寒くなっていますが皆さんお変わりないでしょうか?

 

相変わらずコロナに気を付けての対策となっていますが、その結果インフルエンザの流行も抑えられておりこのまま引継ぎ注意していきましょう!

 

さて最近のΣ塾の様子です。

中1・・・みんな非常に意欲的で、授業ではたくさんの質問や問題に対する捉え方のアイデア(自分はこうやって解いたよ。こう思ったけどいいのかな?)が飛び出すクラスです。お互いの意欲が刺激になり、勉強を苦しむのではなくクイズを解くように楽しむという良い循環が生まれています。

中2・・・一人ひとりが真剣に取り組んでいます。それぞれがわからないことに対してきちんと分からないといえる関係性があるのは強みです。だんだんと難しくなる中、学習単元一つ一つをきちんと自分のものとしようとする姿勢が素晴らしいと思います。単元として難しいところ分かりにくいところはしっかりと繰り返し伝えるのでしっかりとついてきてくださいね!

中3・・・受験を控え、気持ちが引き締まってきました。高校受験は単なる高校入学のための受験ではありません。受験を通じて3年間の復習をし高校の勉強に備えること、受験を通じて自分の人生を振り返ったり、また先を想像する大切な時期なんだと伝えしました。受験に真摯に取り組み、受験を通じて大きく成長することを願い、また成長の一助となる言葉がけを行っていきます。

 

 高1・・・いろいろな高校から集まっている学年で、おたがい刺激になっているようです。高校生活の疲れもちらほら見える中勉学がおろそかになる子も・・・。しかし、疲れているからと言って後回しにしてはならないのも事実。授業を聞いてその場で理解して分からないところは先生でも友達でも誰でもいいから聞く!次に残さない!これをとにかく徹底してもらいたいところです。

 

高2・・・数学では指数・対数・数列と内容の難しさもさることながら、計算が難しいさを増しています。1問解くのに5分10分とかかってしまいます。しかし、ここでの問題をあきらめずしっかりと問題や解答とにらめっこして、打ち勝つことが大切です。難しいからこそ、解けたときの快感はほかの科目にはない良さです。時間をかけて繰り返し問題をしていきますよう!英語は相変わらず順調なようで単語も入試レベルの単語を覚えていっています。英語は誰にも負けない!そう言える日も近づいてきました。

 

高3・・・センター試験から共通テストと変わるため、いろいろと大変なことも多いこの学年。学校も対策に追われており、共通テストの問題をひたすら解いている模様。塾では、苦手な分野に絞り基本から応用の問題解いています。まずは基本的な考え方を身に着けること!それをなくして受験の成功はありません。時間が少ない中、効率的に勉強していきましょう!

 

中学生には毎回学校の定期テストの結果を返しています。今回から、以前の結果と合わせ、また前回との比較ができるような分析をした特別シートを一人ひとりにお渡しできるよう開発しました。生徒に渡しますので保護者のかたもご覧ください。生徒一人ひとりの得意な分野、今回急に悪くなった科目などを話すことで、生徒さんのやる気に代わっていきます。いろいろな勉強のお話のきっかけになればと思っています。ご活用下さい。

2020年10月

いまこそ学べ!若者よ!

高校1年生のクラスでは数と式・集合・場合の数・確率と順調に消化し

丁寧に進めることができ、理解度も上々ではないかと思います。

いつも伝えることは「一番良い勉強法は、習ったその時に完全に理解すること!」と口酸っぱくいっています。

 

 「いまはよくわからないから後から誰かにきいてみよう」

「今覚えれないから試験前に集中して覚えよう」

「なんとなくわかったから解けるけど、難しい問題はまた今度にしよう」

・・・などなど結局は後回しにしてしまうことよくありますよね。

そしてその結果、高校学習の膨大な量にやられ、試験前日には詰め込み、わからないから丸暗記・・・三日たったら忘れてる・・・こうなってしまいます。

 

 その時その時に完全に理解すること!これこそが一番楽な勉強法なのです。だいいち、今日の授業を理解しておかないと次の授業が分からなくなりますよね。

習ったその時に理解してしまえば、詰め込むことも無理やり覚えることも事前に慌てることもありません。

そのためにどんな授業の時にも集中する。これがとても大事です。

先生のほんのワンフレーズを聞き逃したがゆえにわからなくなるなんてことはザラなんです。

 

 「目の前に教師がいて、知識を与えようと講義をしている。そして自分は机に付いている。」

生徒たちから当たり前のことかもしれませんが、大人になるとそんな機会はそんなにないことです。まさしく有難い(ありがたい)ことです。

 

この状況を勉強するきっかけとなる貴重な機会だと捉え、知識を奪い取ってほしいと願っています。

そして脳の体力を身に着け、何事にも前向きに取り組む力をつけてほしいなと・・・そう思います。

2020/9

実体験はやはり大事

先日、定期試験対策で中1の理科を教えていました。

 

その中に「学校の敷地に生えている植物を観察しよう!」というテーマで

 

日陰の生える植物としてドクダミが紹介されていました。

「ドクダミってなんですか?」

「ドクダミって、暗いところに生えてるイメージない??木の下とかブロック塀のそばとか?」

「あの臭いやつよ!なんちゅうか独特な臭みの。かゆみ止めにもなるんだけど、ハートっぽい葉っぱで・・・」

「??」

「花は白くて可愛い感じなんだけど、とにかく臭いんよ。ドクダミ茶って、お茶にもできるんだけどう~ん例えるのも難しいような・・・学校の帰り道とかに生えて・・」

「??」

どんなに説明しても知らない模様・・・今の時代ならこれがあるとばかりにスマホで検索し写真をみてもらうも・・

「あ~なんか見たことあるかも・・」

「『見たころあるかも・・・』って・・いや~一度臭えば思い出すんじゃないかな~?」

 

ってなことで、近所に生えていたどくだみを次の授業にもっていって、葉っぱをちぎって匂わすと

 

「うわ~くさ~い。初めて匂った!」とのこと。

こんなに身近なのに知らないものかな?と隣のクラスにいた中3に・・

 

「うわぁっ!くっさ!!!!くさっさ!何これ?うっわ!飲めるの?無理じゃない!?」と大騒ぎ(おおはしゃぎ?)

「コレ爽健美茶にも入ってるんよ!」

 

意外や意外、そこにいた生徒がみんな知らないとのことでした。

 どんなに「日陰の植物⇒ドクダミ」と覚えても経験がなければなかなか覚えるのは難しいですよね。

 

先日も、星空観察していた生徒から、「動く星があったけどあれはなんなん?」って質問がありました。

いろいろな経験をすることで興味も増えるし、覚えやすくもなります。

 

コロナ禍だからこそ自然の中でいろいろな体験をする夏にしてくださいね。

2020/7

コロナ休校を開けて・・・

コロナも落ち着きを取り始め学校が再開し、次第に生徒たちにも活気が戻ってきたように感じます。

 

 特に新中1の生徒たちは緊張もほぐれ楽しく会話をしている姿が増えました。

中1の生徒たちはどの子も素直でしっかりと勉強に取り組んでくれています。

数学だけでなく社会の質問もなぜか増えてきて(私は社会が苦手です)

「やはり知るということは楽しいんだな」と心の中で確信を増しているところです。

これから本格的に方程式の問題に入っていきますが、問題なく進んでいけるほど学力がついています。

中学初めての試験を迎えますが結果が今から楽しみです。

 

一方新高校1年生のクラスも、いいスタートが切れたと感じています。

高校数学でもっとも多用するといっても過言ではない平方完成をスムーズに2行で完成できるようになっています。

 

しかし、やはり高校の壁にぶつかる子もチラホラ。

「想像よりも高校の授業は難しかった・・・」中には「なんでこんな値を求めないといけんのん?」という子も。

 

とにかく高校の内容は難しいというより量が多いことが課題ですから、「今日、今やった授業を理解する」ことが大切なんだよ

と繰り返し伝えています。それは英語数学にかぎらずすべての科目でそうです。

「今やったこと」がわからないまま「次」に進むと当然わからないまま。当然その次もその次もその次も・・・・(数学的帰納法だ!笑)

試験前にやればいいやと思っても、高校授業内容は並大抵のものではないので、試験前に徹夜しても間に合わず・・・こうなるのが「オチ」なわけです。

 

 こんな話になるというも「平凡の凡を重ねよ」という言葉を思い出します。

凡=「当たり前なこと」を常日頃からできる人はなかなかいない。そうすべきだと思ってもできない弱さが人間はある。

だから、凡を重ねることができればそれは「非凡」となるのだ。とまぁこういった意味ですが

これを高校学習に置き換えるとは「授業をしっかりときいて、その日のうちに理解しましょう」ということになります。

特別な才能や優れたセンスが必要なわけではなく、当たり前なことをただただやることができれば、当たり前に花は咲くものです。

 ぜひ一日一日・一コマ一コマをクリアしながら勉強を進めていってほしいと願っています。(またそれが結果的には一番楽な勉強法だとおもいます。)

2020/6

対面授業VS映像授業!?

幸いなことに新型コロナウィルスの感染は庄原では発生していない状況が続いておりシグマ塾でもGW明けから十分な対策を施したまま授業を再開しています。生徒たちも塾で友達たちと会えることが楽しいようで、その姿をみてほっこりとしてしまいます。子どもたちにとってLINEなどオンラインでつながっているとはいえ、やはり顔を見て話せないことは大きな不安要素のように感じました。

 

既に3月4月5月と3か月もの間、学校での対面授業は行われておらず、県北の学校では課題は出るものの、説明があまりなく自分自身で勉強をすすめなくてはいけなくなっており、学校によっては休校明けにこの課題のテストがある学校もあるようです。自分自身で学習するということの難しさを考えると少し無茶だなと感じざるを得ません。

 映像による授業もメディアでは勧められており、対面授業でなく映像授業で十分との意見を多く見るようになりました。確かに映像授業の中にはよく構成も練られており分かりやすい講義もたくさんあります。ただその一方で、多くの場合が基本的な事項の説明が多く複雑で難易度が高い問題は少ないように思います。また、対面授業と映像授業には大きな違いがあると思います。

 

 映像授業にはたくさんのメリットがあります。

①忙しい学生生活の中で好きな時間に視聴できます

。②停止や繰り返しを使い何度でも見ることができます。

③他人に惑われることなく自分のペースで勉強することができます。

 

確かに多くがメリットと思いますが、それはそのままデメリットでもあるのではないかと思います。

 

忙しい生活だからこそ、後で見れる映像授業は後回しになりがちであったり、何度も繰り返し見れることが、かえって一回一回の緊張感をなくしてしまいます。

 

 つまりは映像授業の学習に向いている人は、自己管理能力が十分に備わっており、一人で理解し進めることができる生徒です。

 

これに対面授業であるシグマ塾では生徒と目を合わせながら、わかっているかどうかをと注視しながら進めています。時には前の学年の復習をしたり、補修を行ったりすることもあります。一緒に勉強するライバルがいることで勉強に熱が入るということもあるでしょう。どうしてもわからないときに質問ができることこれらが対面授業の大きなメリットだと思います。

 

特に数学では

新中1の正の数・負の数の単元は、小学校までの「+(足す)」 「-(引く)」 の記号の意味が「+(正の数)」「-(負の数)」の意味となり大きく変わります。これは、大げさでなく今後の数学人生において大きく概念を変えるべきところで、そこをしっかりと強調して学習してほしいところです。

 

中2の説明(証明)問題は、解答を見ただけでは何故そう記述するのかわかりずらい単元ですし、高校1年で行っている集合・論理についても、解くことは簡単でも理解することは難しい単元です。

休校の3か月の中で塾に行っている人と行っていない人では大きな開きが出そうで危惧しています。(もちろんシグマ塾に来てくれている生徒については問題ないのですが、全体としてのレベルの低下は懸念されます)

 

 シグマ塾としては対面授業のメリットを最大限生かしながら授業を行っています。

 

新型コロナウィルスがこのまま収束し、対面による授業が再開されることを願わんばかりです。

休校中の過ごし方のススメ

もう一生「時間がないからできなかった」という言い訳は使ってはいけない!(笑)と思います。

時間があろうがなかろうが、「すべきことをできる人はするし、しない人はしない」のです。だから、生徒のみなさん、あなたはどちらの人間になりたいか!を問われているのです!

 

今しているゲームはすべきことですか?

今しているネットに流れる大量の情報に身をゆだねることは、あなたの何を育てますか?

 

このコロナ騒動によって自分で考え行動するときが今目の前に来ているのです!ぜひ自分のためにこの時間を大切にしてください。

 

私の考える今すべきことは何かというとずばり「読書」だと思います。昔から晴耕雨読といっていいますよね。

 

読書は比較的安価であることや大量の時間をつぶすことができます。特に小説はおすすめで、自分とは違う登場人物の心象心理を学ぶことができ、他人の考えや考え方について理解を深めることができます。さらには、たくさんの知らない世界や知識、自分では思いつかない発想など得るものがとてもとても大きいものです。

 

この大量に持て余すかもしれない時間をぜひ読書に充てていただきたい。心よりそう思います。

 

5月6日まで約20日間あります。一日に一冊読むだけでも20冊読めます。ネット記事を読むより、単調なゲームを繰り返すよりはるかに良いものがあります。その中にはきっと一生心に残る本もあると思うのです。 

 

 子どもたちにとって読書は面倒なものかもしれません。ただ読め読めといっても何を読んでいいのかわからないというかもしれません。ぜひ保護者の方は自分が読んで感動した本を子どもにプレゼンしてみてあげてください。本を読む楽しさをしてば、きっとこの3週間を有意義に過ごせると思います。

 

  余談ですが、私のお勧めは、高校の時に友達を亡くした時期に出会い何度も何度も読み返した「モリー先生との火曜日」。本当に生きる意味や幸せ、見失ってはいけないものの大切さを教えてくれた本でした。今も時々読み返すほどです。

 小説ものでいうと乙一さんの小説がとても描写が綺麗で、どんでん返しもあり大好きです。ブラックな作品を書くことも知られていますが、切なさの達人といわれ、盲目の若い女性の部屋へ逃亡してきた殺人容疑者との不思議距離感を描いた「暗いところで待ち合わせ」もおすすめです。

 

  また、僕は活字が苦手な人は漫画でもよいと思っています。実際ぼくも大量に漫画は読みますし、持っています。漫画の中には、まぁどうでもいいようなものもあれば非常によくできていて勉強になるものがたくさんあります。

 

最近では化学を扱って人気を博している「Dr.Stone」

競技かるたを描いた「ちはやふる」

菌が見える少年を主人公とした「もやしもん」

 など、そのまま勉強に使える漫画もたくさんあります。

 

漫画も小説と同じくいろいろな知識と世界を与えてくれるものです。

ほかにも「銀の匙」「ヒストリエ」「宇宙兄弟」「ブラックジャックによろしく」「信長協奏曲」「太陽の黙示録」「おおきくふりかぶって」「あひるの空」「ARIA」などなど枚挙に暇がありません。要はなんでもいいんじゃないかというくらいです。ただ、小説に比べるとコストパフォーマンスは悪いので気にされないなら中古をおすすめします。中古でも内容の価値が変わらないのも読書の良い点です。

 

最近は出版社がコロナウィルスの関係で無料で電子漫画を公開している例がありますので活用するのもありです。(目が悪くならないようをお気を付けを)

日本の歴史(漫画)無料

ちはやふる10巻まで

ドラゴン桜 10巻まで

宇宙兄弟50話まで

 

あんまりすすめると漫画ばかり進めてるみたいなのでこの辺で。まだまだ探すとあると思います。

 

逆に良くないと思うものはなんかありきたりかもしれませんがネットの記事や小説です。

おすすめしない理由を列挙します

①基本的にネットは一目みてインパクトを与えることが目的であるため過剰な演出が過ぎることで現実と離れること。またそれに付随して、断定的で、嘘情報も多いこと

②出版物に比べると校正・校閲がなく日本語として稚拙であること。

昔あの有名な巨大掲示板2chの製作者のひろゆき氏が「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」こういいました。

当時ネット自体がまだ珍しい時代でした。ですので、現実の世界の中にふとインターネットが入ってきた時代です。ですので、うそをうそであるのを見抜くのはある程度現実世界をしっかりと歩いていればわかることでした(それでも純真無垢な人は騙されていましたが)

しかし今の子供たちは生まれたときからネットがあるのが当たり前でした。ですから、うそをうそと見抜くのが難しいのです。そして、社会経験に乏しい彼らは騙されがちです。嘘の情報を簡単に信じてしまいやすく、洗脳もされやすく危険です。

 

 言うまでもなくインターネットは有用です。

しかしわたしが危惧しているのは、「情報に支配されてはならない」ということです。

 

情報が万能かであるように感じる昨今ですが情報が正しいとは限りません。

 

これは養老孟子の「バカの壁」の受け売りですが

・・・・みんな大量の情報にあふれ、変化する情報、それを必死で追い求めている。まるでそこに人生の成功があるかのように追い求める。しかしそれは間違いである。情報は変化しないのだ~変化しているのはあなた(人)なのだ。

 きれいな夕焼けを見ても「きれいだ」としか幼少期感じなかった青年が、今同じきれいな夕日をみて泣いてしまうのは、その青年が成長し、感受性を高め、また人生を歩んできたから感じる涙なのである。つまり、情報(きれいな夕日)は変わらない。変わるの人なのだ。・・・・というようなことが書いてあったと思います。

 

本当にその通りで、情報はあふれている、しかし情報は変わらない。その情報をいかに感じ取り、いかに活用し応用し、自分の人生を豊かにするものに変える力、それを今学生たちは鍛えべきだとおもうわけです。

情報を追い求めることよりも、自分自身の感受性、応用力、読み解く力、想像する力を育てる事こそが今必要です。

 

そのためにすべきことは・・・・なんでしょう?ぜひ自分自身で考えてみてくださいね。

2020/4 コロナ休校に際し

新年度出発号!

 春の陽気を迎え、桜も満開、清々しい風が吹き、いつもなら清々しい新年度開始!といえるところですが、新型コロナウィルスの影響でなかなか落ち着いた気分にならない日々が続いています。

 

 先日お知らせしたとおりシグマ塾ではマスクの着用・常時換気・アルコール消毒の徹底しながら新型コロナウィルスの対策をしています。これから先どのように生徒たちにコロナウィルスの影響があるのか大変心配しています。

 

 3月は学校が休校となりましたがどんなに休みがあろうものの、中学生・高校生の間にやっておくべき内容はしっかりと定着させなければ苦労するのは生徒自身です。塾として何ができるかと考えたとき、当たり前ですが、着実に生徒に学力をつけてやることしかないと繰り返し思います。特に英数の科目は単元別に分けて学習できるものではなく、それぞれの単元が互いに関係しあい大きな流れの中で習得していくものです。それがゆえに時間かかりますしも何より生徒のやる気もとても大事です。

 

シグマ塾では「学校に行っていないこと」が学習意欲の低下にならないよう気を付けながら指導をしています。幸いなことに、シグマ塾ではどの学年の子どもも元気で明るく学習しているのをとても喜んでいます。

 

新年度が始まり、春休みの講習・補習に続き、シグマ塾では新しい学年の学習を着実に進めています。新中学一年生まだ表情が固いものの、勉強する意思をしっかりと感じる生徒がたくさん入ってくれたように思います。

 

今後新型コロナウィルスの影響に負けず、心も体もそして頭もしっかりと成長していってほしいと願うスタートとなりました。

2020/4/3

受験生にかける言葉

3月5~6日と広島県公立高校の入試が行われます。

 

 入試の時に生徒たちにどんな言葉かけをすればよいのか、というのはある種の永遠のテーマです。

 

ここ数年、私は決まって「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を送っています。「できること」を一生懸命する。そうしたら「受かる受からない」は神様が決めるのだから気にするな!

 

 乱暴な言い方ですが、「できなかったらどうしよう」「受からなかったらどうしよう」という気持ちに対しては、有効な考え方ではないかなと思ってこう声をかけさせてもらっています。

 前でも書きましたが、「一生懸命学んだこと勉強したこと」は「一生もの」ですから、頑張ったことそれだけで素晴らしいと心から思っています。「学んだ知識」は、お金のように無くしたり、盗まれたり、使ったらなくなったりはしないとても大きな「財産」だと思うのです。

 

 そして、学校でも人間関係でも会社でもほとんどの場合、その人のしてきた過程(今までの行動)で評価されるのに、入試や試験というのは結果でしか評価されません。やってきたことがどんなに素晴らしくても、その日ですべてが決まってくるは非情なことだと本当に思います。仕方ないのですが・・・

 

しかし、「頑張ったことが素晴らしい!」といっても、結果が気になる子どもたちは当たり前ですが緊張や不安を抱えてしてしまうものです。これを和らげるのはやはり保護者の方の言葉のようです。

 

生徒は口に出しませんが、やはり親(特に父親)に対する思いというのは大きく、親がどう思っているのかは大きな関心ごとのようです。

「一生懸命やったのだから結果は気にしないよ」

「あんまり深いこと考えずにいつも通りやりんさい!」

「してなかったと過去を言い訳にするな。今から全力でやれ!」

 

保護者の声掛けででホッとしたり、本番での心が強くなります。どんな言葉かけでもいいと思います。

タイミングをみてぜひお話をしてみてくださいね

2020/2

2021年度新規入塾生体験授業はじまります。

暑かったり寒かったりとおかしな冬が続き、コロナウィルスの兆候も見られますが、みなさんお変わりがないでしょうか?

 

  現在、中高とも試験週間で英語・数学だけでなくいろいろな科目の対策をしているとこです。

 先週の中学2年生では数学のテスト範囲が終わったということで「天気と大気」「電気と磁界」の範囲の授業を行いました。(数学のテスト結果が悪くなりませんように・・・)

 新年度の日程ですが在学生については授業時間の変更はありません。

 新高1年生は現行の中学時間火・金 18:00~20:00 から 火・金曜の20:15~22:15へと変更となりますのでよろしくお願いいたします。

 新中2の希望者対象に 週2回 (月・木) 20:10~21:00に理科と社会の講座を

 新中3の希望者対象に 週1回 (木) 18:00~19:00に理科と社会の講座を予定しています。

 

さて2月29日朝刊の折込チラシにシグマ塾の広告チラシが入ります。

前年に続き広告自前でつくったのですが、表紙写真の中学校の制服が紺色なので、

「入塾募集中の文字は青じゃなくてオレンジ色にすればよかった!」と今更ながら後悔しています・・・

それはともかく、シグマ塾では3月の木曜に中1の体験授業を行っています。完全無料ですのでぜひご覧ください。

 どんな人が講師をして、雰囲気はどうなのか?と思うのは当たり前です。ですから、無理な勧誘はシグマ塾ではおこなっていません。

ご安心して入塾体験にいらしてください。一度体験できた子どもさんにも必ず「もし入ってもいいなと思ったら、保護者の方に説明するからまた連絡下さい、って伝えてね」と伝えています。

なぜかというと、本人の意思がなければ、いい効果が絶対に得られないからです。

 仮に入塾して3年間通ったとしても、勉強がつらくなったとき、だってあの時本当は入りたくなかった、自分はそもそもやる気がなかった、となってしまっては本当の意味での勉強は続かなくなるからです。それに、頑張ろうと思っている他の生徒に対して、いい影響を与えないからです。

 

もちろん塾の雰囲気や講師との相性といったこともありますし不安に思うことも多々あると思います。そういった意味でも一度受講いただければと思います。よろしくお願いいたします。

2020/2


自信とは自分しか知らない自分を信じれること

 例年であればセンター試験の前後には必ず雪が降るのですが降りませんでした。受験シーズンといえば「雪」なのですが気配は今日も感じません。

 受験生にとって過ごしやすい日々とはいえ、彼らが過ごすであろう40年後50年後はどのような気象状態になっているのだろう?今後、環境問題だけでなく社会的・経済的な地球規模問題がどのように起こってくるのだろう?と心配します。そして彼らには、先進国の日本として世界を引っ張る人材となってほしい、と願うところです。

 

 先日大学時代の友人2人がアステルダムで食事をしている写真がLINEで送られてきました。2人は別々の会社に就職しているのですがたまたま二人とも同じ時期にヨーロッパに長期出張で合流したとのことでした。

またシグマ塾の同級生(女)が東京での実績が認められ、今ではニューヨークでとあるブランドの支店長を務めているということを聞きました。

 

何が言いたいかというと本当に「世界は近く」なっているということです。航空技術の革新により世界は小さくなり、人種を超え、性別を超え、チャンスにあふれる時代です。

 

 今「夢」がないという生徒に伝えたいことは、長い人生の中で「チャンス」 が目の前に舞い降りることが必ずあるということ。 そしてその時にチャンスを掴もうとする自分を後押してくれるのは、「過去にがんばった自分」だけだということです。

 ●しんどかったけど試験勉強をがんばった。

 ●投げやりにせずしっかりと問題に取り組んだ。

 ●レベルの高い受験校にチャレンジした。精一杯がんばった。

自分しか知らない自分のしてきたことが「自信」となります。

 

「受験」に対して真摯でありさえすれば、合否はともかく(もちろん進学塾としては合格させるのが本業ですが)将来の絶対的な自信につながります。人生は一つしかありません、どんな結果でも自分の糧とすることが大切なんだといつも話して聞かせています。

力がついています!

今週から冬休みですが、中学生は冬期講習を行います。日時等を記したプリントを配りましたので確認をよくしてください。

まだ雪が降らないとはいえ、日々寒さが増す日々が続いています。

 

中学校ではインフルエンザが流行ってきており塾生もちらほらとお休み増えています。

特に受験生の3年生は体調を整えてこれから迎える冬休みをしっかりと過ごしてもらえれば・・・と思います。

冬期講習で重要事項問題の演習や今年のふりかえりの復習など、とても大切な学びの時間となります。

 

生徒の皆さんは、普段の授業の延長・・といった軽い考えではなく、自分自身の苦手分野の克服やさらに上のレベルを目指すんだという意識をもって臨んでくださいね。どんなときでも真面目に取り組む人は必ず力が伸びてきます!頑張りましょう

さて、前回の定期テストの結果が返ってきましたのでお知らせします。

 

      数学   英語

中学1年生 89.4   91.3

中学2年生 89.2   81.8

中学3年生 80.4   76.6

中学1年生は数英とも約90点の点数を出しています。数学英語の授業とも質問がたくさん出てくるクラスで、非常にいい雰囲気で授業が行えています。

 

中学2年生の数学の平均点が大きく伸びました。2年生の数学の問題がだんだんと難しくなる時期です。しっかりと点数が取れていることに大変喜んでいます。

今年度途中新しく入ってくれた2人の実力が増してきたことも大きいと思います。

 

 中学3年生のこの時期は、受験を控えているこの時期、兜の緒を締める意味でも学校の定期テストが難しくなる時期ですが、しっかりと結果を返してくれています。以前に比べるとはるかに生徒一人一人の意識が高まっており、授業を集中して聞いています。今年度もよい結果がでるのではないかと感じています。高等専門学校進学希望を対象とした特別授業も行っています。

 

 さらに、高校1年生のクラスでは高校で行われた模擬試験の英語では、当塾の塾生が学校内で1位と3位を取っており、高校英語の難しい文法がしっかりと当塾の授業で身についてきた結果だと感じています。

 

また、中学3年生では英検準2級・数検準2級の取得者が複数人います。さらには現在市外の高校に進学していますが、当塾に通っていた高校1年生はこの秋英検2級の取得をしています。書いているとたくさんの褒めたいことや嬉しいことがたくさんありました。

 

今一人ひとりの実力が伸びているのをひしひしと感じています。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

定期試験の結果から得れるもの!

 11月22日~26日で中学校の期末試験が実施され、11月28日からは高校の定期考査が行われます。Σ塾では試験期間中は対策の機関として英数を中心に(英数以外の科目についても)プリント学習などで対策を行っています。

 試験期間中はどの生徒も集中して勉強しています。また、授業時間外にも塾へきて勉強する生徒もおり、その熱にこちらも熱くなるところです。そしてこれから帰ってくる試験の結果に私もドキドキ楽しみにしながら待っています。

 勉強の好き嫌いに関わらずどんな子もテストの点には敏感です。「〇〇には勝った」とか、「前回に比べるとよかった!」とか「理科が点数よかった!」など反応は様々です。

 

 ただ一連の会話の中で気になるのが「テストの結果を親に見せない」という子がいることです。定期テストを受ける意義は、点数が高かったとか低かったということではなく、結果を受けて「これからどうするか」というところだと思います。

 テストの点が悪かった→わからないところがそのままになっている→ならばそこを勉強しなおそう!

 テストの点がよかった→今回の勉強の仕方を変えた結果かもしれない→次回も同じように頑張ってみよう!

といった具合に未来を見つめることです。

 

子どもたちはこれから先、入学試験、英語検定の試験、資格試験、昇格試験・・・様々な試験に立ち向かっていかなければなりません。

どのように勉強するとよい結果が出るのか?苦手な分野をどう克服するのか?といったことを学ぶためにもこの学生の間に受ける試験も大切に取り組んでほしいと願います。

 ご家庭でも、テストの点数に興味を持っていただき、「終わった結果」としてみるのではなく「今後どうすべきか」を一緒に考え、乗り越える力をつけさせ行きたいと思います。

 

勉強って楽しいよね!?

先日新山塾長と「勉強ってめっちゃ楽しいじゃん?なんか難しい問題が自分の力で解けた時の快感ってもうそらすごいよな。なんかそんな風に、勉強してわかった!楽しい!って思ってもらいたいよな~」ってな話をしました。

 

これまた昔僕の父親がよく言っていたことを思い出します。

「消しゴムでもなんでもいいけど、手の中に何かを握って隠していると子どもって『何を隠してるん』って絶対聞いてくるんよ。隠されると知りたい!これが人の本質でな、『わからないものがあるとわかりたい』っていう本質的な欲求が人にはあるんだ。それなのに『お前は知らなくていいとか、説明が難しいから大きくなったらわかるよ』とか言わずに伝えてやればいいのに、教えてやらない大人がとても多いんよ。わしはそれが不思議でたまらんのよ」と。

 

もともと人は知ることが大好きなはずなんですよね。

 

ただ今の環境だと否応なしに試験があり宿題があり、義務として降りかかってくるうちにだんだんとしたくなくなってくるのだと思います。

その気持ちも大変よくわかります。否応なしにやらなきゃならないこと・・・でもそんな事でもそこには「絶対知る!という楽しみが隠されている」と信じ日々授業を行っています。

2019/10


平凡の凡を重ねよ

僕の好きな言葉です。つい先日中1のクラスの子たちに話をしましたのでここでも書いてみます。

何かの本で読んだのですが、ある人が和尚に「自分には才能もなく財産もないこのままだと人生が不安だ。どうしたら幸せをつかむことができるのか」と尋ねた。

すると和尚は「挨拶をしなさい、困っている人がいたら助ける、うそをつかない、とこうしたことを守りなさい」と当たり前なことを助言をする。

そして続ける「幼子でもわかるようなこと(平凡なこと)をきちんと守ることができている人はとてもすくない。やるべきことするべきことをきちんとやっていれば凡が重なり非凡な人物となるのだ」と。

 

 勉強でも同じことだと思うのです。

「あの子は頭がいいからできるんだ、自分はできない」という子がときどきいますが

義務教育中の中学数学で才能がないと解けない!なんて問題はありません。

 

ただただ、ただただ、一段ずつ階段を上るように練習し積み重ねれば自ずと解ける問題ばかりです。

 「わからないのにわかったふりをしたり、宿題(練習)をさぼったりするとわからなくなるだけなんだよ。平凡でいいから地道にやってれば絶対にできるようになるからね。」とお話をしましました。

2019/9

なんで勉強するのか

「なんで勉強しないといけんのん?将来何の役に立つん?」という言葉は塾に限らず色々なところで聞く言葉だと思います。

みなさんはそんな言葉を聞くとどんな風に子供に答えていますか?

 

その時その時の状況によって話す内容は変わるのですが、よく行う会話があります。

「じゃあなんで君はスポーツをするの?」バスケだって野球だって何の役に立つの?」

「う~んまぁ楽しいから。運動すると気分がよくなるし・・・」

「野球だってボールを打って、木の棒で打って、それを追いかけて走り回るけど、何の役に立つ?バスケなんてせっかく入ったボールは結局下に落ちてくるだけだし・・・何がしたいの!って話じゃん。そんなんスポーツ選手にでもならない限り、将来使わないっしょ!」

「うわぁ・・・先生ひどっ」

 

「え、何がひどいん(笑) でもね、スポーツを通じてついた体力はきっといろいろなところで自分の役に立つよね。それに礼儀や精神力とか身につく。僕が思うのは勉強もそれと同じで、頭の体力が付いたり最後まで考え抜く精神力がつくんだよ。」

とこんな具合で話します。

なんで勉強しないといけんのん?という子も本心は「勉強はきっとやっていた方がいいんだろうな・・・。」と漠然とは感じているものです。

そして、やろうとしてもやる気が起きない・・・なんだかもう疲れててしたくない・・・なんて気持ちになっているから出る言葉です。

 

だから上の話をしたからといって急激に「よし!じゃあやろう!俺は勉強するぞー」なんてすぐにはなりません。

ただ、少しでも「やっぱり勉強は大事だな!」と彼らの心の中に残ってくれれば御の字かなと思いいつも話しています。

2019/9/20


はじめまして

庄原市シグマ塾にて数学講師をしている中村です。

日々の子どもたちとの関わりの中で感じたこと、思うことをブログに書き綴れればと思っています。

何かのご参考になれば幸いです。

教育というのは何が正しいのか間違っているか、というのを言い切るのは難しいものです。

ただ一つ言えることは「だからといって何も考えなくてよい」わけではありません。

何かを考えあって、学び合って少しでも、子どもたちやその周りの環境が良くなれば、

少しでも明るく楽しく前向きにみんなが過ごせるんじゃないかと思っています。

何かのご参考になれば幸いです。

2019年9月2日